こんにちは!
スポーツジムに通い始めたものの、静岡出張で美味しいものを
たらふく食べてしまって、思うようにダイエットが進まない
牧ノ原ブログ担当のせーじです!
島田(静岡)は美味しい誘惑がたくさんあって…(^_^;)
この時期はしかたないですな。(笑)
さて!
今年もいよいよ「新茶」に向けて、「茶園視察」に行ってきました!
島田の茶市場でも初取引が行われましたし、例年よりも早い動き出しですね。
ということで、今回のブログは「茶園視察レポート」を書きますね。
ヽ(^。^)ノ
毎年、4月15日は曜日に関係なく「茶園視察」を行っています。
同じ日(4月15日)に、あちこちの「茶園」を見て周ることで、農家さんへのご挨拶も含め「新芽」の成長具合を確認することで、その年の出来栄えや、摘み始める時期を見定め、新茶販売に向けたスケジュールの打ち合わせなどを行います。
また、都内や他県から他のお茶屋さんも来られるので、情報交換の場にもなっているんす!
視察を行う茶園は、例年9カ所ほど。
同じ「牧之原台地」周辺の茶園と言っても非常に広範囲に亘りますし、各地域ごとに摘採時期も
違ってきます。
所謂「早場所」と言われる地域と「遅場所」と言われる場所とでは、1週間ほど時期がずれたりもします。
また、近年では「やぶきた」とは別の「品種もの」と言われるお茶を栽培している農家さんも増えていて、品種の違いによる摘採時期の違いなどもあり、「茶園視察」をすることで得られる情報はとても重要です。
では、今年の各地の状況はどうだったのか?
結果から端的に言ってしまうと、全体的に1週間から10日ほど早いといった状況です。
さらに、「早場所」と「遅場所」の差があまりなく、一斉に始まりそうな状況でした。
となるとどうなるのでしょうか?
今年は、新茶1号(ゆうえん)を仕上げる頃にも、ある程度茶葉が出揃った状況で仕上げていけるので、「荒茶」の選択肢が多くあるということになりそうです。
それによって、例年よりもさらに、深みある味わいの「新茶」が期待できそうです。
また、所謂「味が乗る」ことで、味の強さというか濃さは例年よりありそうです。
(^-^)b
ただ、新芽のあまりに急な成長は、葉の「こわ葉化」(葉が成長し硬くなる)が進み、甘みから渋みに変化してしまうため、あまり喜ばしくない状態になってしまいます。
また、一気に成長が進むと農家さんの人手や機械の能力キャパの問題などで、茶葉の摘採が追い付かず、「摘採遅れ」によって更に「こわ葉化」(成長)が進んでしまう懸念があります。
とは言え、その辺りは各茶農家さんも「プロ」ですから、対策をちゃあんと練ってます。
例えば、農家さんから聞いた話しですが、伸びてしまった新芽だけ先に「手摘み」してしまってから
機械で刈るとか、伸びた新芽の上の方の「柔らかい所」だけを機械で刈るとかするそうです。
なので、まったく「甘み」のない新茶ばかりになってしまうようなことはありませんから、ブレンドする荒茶の組み合わせを色々と考えたり、茶葉に合わせた火の入れ方を考えることで「美味しい新茶」が仕上げられると思います。
(^-^)b
近年、茶農家さんに栽培方法についてお話しを聞くと「芽重型」(がじゅうがた)になっていると言います。
これまでは、収穫量を増やせる「芽数型」(がすうがた)の栽培方法だったのが、変わってきているそうです。
ちょっと極端な説明ですが。。(^_^;)
例えば。。
1本の茶樹が持つ茶葉のおいしさを100とします。
「芽数型」は「新芽」の数を増やす方法なので、「新芽」の数が100個とすると、一つあたりの「新芽」のおいしさは当然「1」になります。
これに対して「芽重型」は、芽数よりも「芽の重さ」重視になるため、あえて「新芽」を間引くことで
「新芽」の数を減らします。
この「新芽」の数が50だとすると、単純に一つあたりのおいしさが「2」になるって考え方ですね。
「量」より「質」ということなのだと思います。
かっすかすの「新茶」がたくさんあるより、多少量が減っても旨みがぎゅっとつまった「価値」のある「新茶」の方が評価され、結果的には高値が付くということですね。
実際のところ、島田へ行き、荒茶を飲んでみないとなんとも言えない部分は正直あるのですが、現状から推測するに、1号(ゆうえん)から5号(さやか)まで「美味しい新茶」が仕上げられると思います!
仕上がった「新茶」には、おいしさだけではなく、1年かけて大切に育ててきた、たくさんの
茶農家さんたちの想いや、仕上げ職人たちの想いが詰まっています。
ぜひ今の時期にしか飲むことができない「旬」の味わいを楽しんでいただきたいと思います!
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ではまた♪
ヽ(^。^)ノ